しばいぬ放射線技師の当直、正直きつすぎる...。夜勤もつらいし、寝れないし、手当は安いし、体がボロボロです。
こういったお悩みを解決します。
SNSやQ&Aサイトでは「当直がきつくて辞めたい」「オンコールの拘束がしんどい」という声が非常に多く見られます。不規則な勤務やプレッシャーで退職するベテラン技師も少なくありません。
この記事を読んでわかること
- 放射線技師の当直がきつい具体的な理由7つ
- 当直・夜勤・オンコールの違いと手当相場
- 当直のきつさを軽減する体調管理のコツ
- 夜勤なし・当直なしで働ける転職先の選択肢
この記事の信頼性
筆者は現役11年目の診療放射線技師。約300人規模の病院で勤務し、当直・オンコールの両方を経験しています。本記事では厚労省の統計データや、SNS・Q&Aサイトで集めたリアルな声をもとに解説します。



当直のきつさは病院の規模や体制で全然違います。現役技師の視点で、実態と対処法を解説しますね!
放射線技師の当直がきつい7つの理由


まずは当直がきついと言われる理由を7つに整理しました。
- 一人体制のプレッシャーが大きい
- 寝れるかどうかは運次第
- 手当が割に合わない
- 当直明けも仕事が続く
- 救急当番日の忙しさが読めない
- オンコールの拘束感がきつい
- 年齢を重ねるほど体力的にきつくなる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
一人体制のプレッシャーが大きい
当直のきつさの根本は「一人で判断しなければならない」というプレッシャーです。
Q&Aサイトでは「放射線技師は基本的に一人で働く。新人にとって夜間の一人体制は不安しかない」という声が見られます。経験が浅いうちは特に精神的な負担が大きいようです。
1年目の不安や心構えについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
寝れるかどうかは運次第
当直中に寝られるかどうかは、その日の救急搬送件数に完全に左右されます。
放射線技師ブログでは「忙しさはその日次第。忙しくなければ7時間寝ていたこともある」という体験談が紹介されています。一方で、救急当番日に当たると一睡もできないケースも珍しくありません。
Radiation Journalの調査によると、当直中の業務件数は少ない日で1〜2件、多い日で15件以上。同じ病院でも日によって天と地ほどの差があります。
手当が割に合わない
当直のきつさに対して、手当が見合わないと感じる技師は非常に多いです。
| 手当の種類 | 相場(1回あたり) | 補足 |
|---|---|---|
| 当直手当(宿日直) | 6,000〜7,000円 | Radiation Journal調べ |
| 夜勤手当 | 5,000〜20,000円 | 施設差が大きい |
| オンコール待機手当 | 50〜500円/時 | 呼び出し時は別途支給 |
SNSでは「700床の二次救急病院なのに当直手当6,800円。拘束時間に対して割に合わない」という声もあります。また、「24時間勤務で手当18,000円。
病院側は"ゼロ勤務"と主張してくる」といった投稿も見受けられます。
当直明けも仕事が続く
宿日直扱いの場合、当直明けでもそのまま日勤が続くケースがあります。
労基法上、宿日直は「ほとんど労働する必要のない勤務」と位置付けられています。しかし実態としては救急対応に追われることも多く、寝不足のまま翌日のルーティン業務をこなすことになります。
救急当番日の忙しさが読めない
救急指定病院では、地域の輪番制で「救急当番日」が決まっています。当番日に当直が重なると、救急搬送が集中し、ほぼ一睡もできないことがあります。



当番日かどうかで天と地の差...。当番日に当たると本当に地獄です。
オンコールの拘束感がきつい
オンコール体制は「呼ばれなければ自由」に見えて、実際は行動が大きく制限されます。
病院から30分以内に駆けつけられる場所にいる必要があり、飲酒はもちろんNG。遠出もできません。
ブログでは「外食もできず、走りにも行けない。週6日、一人でオンコール待機」という声や、「待機手当は50円/時。休日に4回呼ばれることもある」といった投稿が見られます。
拘束時間に対する手当の低さも不満の大きな要因です。
年齢を重ねるほど体力的にきつくなる
キャリアガーデンの記事では「体力的に厳しく、プライベートでも仕事のことを考えてしまい疲れが取れない」という声が紹介されています。交代勤務と心血管疾患リスクの関連は複数の研究で指摘されています。
長期間の夜勤は健康への影響が大きいため、定期的な健康診断を欠かさないようにしましょう。
放射線技師の当直の1日スケジュール


以下は「13時出勤・翌9時〜12時まで当直明け勤務」というよくあるパターンです。施設によっては16時出勤・翌8時半退勤というケースもあります。
当直の日は午後から出勤するパターンが一般的とされています。前日の日勤者から申し送りを受け、装置の稼働状況や入院患者の予定検査などを確認します。ここでの情報共有が夜間のスムーズな対応につながります。
日勤者が帰宅し、ここからが「一人体制」のスタートです。夕食は消化の良い軽めのものがおすすめ。食べすぎると眠気が襲ってくるので注意が必要です。
救急搬送や病棟からの緊急オーダーに対応する時間帯です。ポータブル撮影やCT検査の依頼が入ることが多く、救急当番日に当たると息つく暇もありません。
当直室で仮眠を取れる時間帯ですが、救急搬送があればその都度起きて対応します。PHSが鳴るたびに目が覚めるため、深い睡眠が取れないのが実情です。「寝たと思ったら即コール」というのは当直あるあるです。
夜間の対応内容や装置の状態を日勤者に引き継ぎます。特殊な症例があった場合は詳しく申し送りを行います。
補足:18:00〜22:00 救急対応(呼ばれたら対応)
逆に静かな夜は、この時間帯に事務作業や自己研鑽を行う技師もいます。
補足:9:00〜12:00 当直明け勤務(施設による)
出勤から退勤まで、16時間以上の連続勤務になることも珍しくありません。宿日直扱いとはいえ、実態は長時間労働そのものです。
放射線技師ブログでは「忙しさはその日次第。忙しくなければ7時間寝てた」という体験談が紹介されています。ただし、これはあくまで「ラッキーな日」の話。
救急当番日や冬場のインフルエンザシーズンはまったく眠れないことも珍しくありません。



当直明けも午前中は勤務って、体がもたないよ...。



当直明け半休の制度がある病院もあるので、転職時にはチェックしておきたいポイントですね。
そもそも当直・夜勤・オンコールの違いとは?
当直(宿日直)の仕組み
当直(宿日直)は、労基法上「ほとんど労働する必要のない勤務」と定義されています。労働基準監督署の許可を受けた施設で認められる制度で、通常の労働時間にはカウントされません。
そのため、当直明けにそのまま日勤になるケースが合法的に発生します。
宿日直手当の法的基準は「1日の平均賃金の3分の1以上」です。
夜勤との違い
| 項目 | 当直(宿日直) | 夜勤 |
|---|---|---|
| 労働の定義 | ほとんど労働なしが前提 | 通常の労働時間 |
| 翌日の勤務 | そのまま日勤の場合あり | 明け休みが基本 |
| 手当 | 6,000〜7,000円/回 | 5,000〜20,000円/回+深夜割増 |
| 割増賃金 | 原則なし | 22時〜5時は25%増 |
オンコール体制の実態
オンコールとは、自宅待機しながら呼び出しに備える体制です。呼ばれなければ出勤不要ですが、30分以内に到着できる範囲での待機が求められるのが一般的とされています。待機中の飲酒や遠出は原則NGとなります。
Q&Aサイトでは「入職時はオンコールなしだったのに突然導入された。手当もまだ決まっていない」という投稿があります。後から労働条件が変わるケースには注意が必要です。
3つの勤務体制を比較
| 項目 | 当直(宿日直) | 夜勤 | オンコール |
|---|---|---|---|
| 勤務場所 | 院内に宿泊 | 院内で通常勤務 | 自宅で待機 |
| 労働時間の扱い | 労働時間外 | 労働時間 | 呼び出し時のみ労働 |
| 翌日の勤務 | 日勤あり(施設による) | 明け休み | 日勤あり(施設による) |
| 手当の相場 | 6,000〜7,000円/回 | 5,000〜20,000円/回 | 待機50〜500円/時+呼出手当 |
| 拘束度 | 高い(院内拘束) | 高い(勤務中) | 中〜高(行動制限あり) |



同じ「夜間対応」でも制度によって待遇が大きく違います。自分の勤務先がどの扱いなのか、就業規則を確認しておきましょう。
当直手当の相場はいくら?年収への影響
当直は体力的にきつい反面、年収を底上げする重要な要素でもあります。手当の相場と年収への影響を整理しておきましょう。
当直手当は1回6,000〜7,000円が相場
Radiation Journalの調査によると、放射線技師の当直手当は1回あたり6,000〜7,000円が相場です。
施設によっては10,000円を超える場合もありますが、5,000円台のところも存在します。
SNSでは「700床の二次救急なのに当直手当6,800円」という投稿があり、規模が大きく忙しい病院でも手当が低いケースがあるようです。
当直の頻度は技師の人数によって変わります。Radiation Journalの調査では以下の目安が示されています。
- 技師13人規模: 月2〜3回
- 技師7人規模: 週1回程度
- 技師30人規模: 月1回程度
当直手当がなくなると年収15〜30万円ダウン
厚労省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、放射線技師の平均年収は約550万円(10人以上規模の事業所)です。このうち当直手当が占める割合は意外と大きく、当直頻度によりますが、年収15〜30万円程度ダウンする計算になります。
| 当直頻度 | 手当(月額目安) | 年間の手当総額 |
|---|---|---|
| 月2回 | 約13,000円 | 約156,000円 |
| 月3回 | 約20,000円 | 約240,000円 |
| 週1回(月4回) | 約27,000円 | 約324,000円 |
当直手当の法的な考え方
労基法では、宿日直手当は「1日の平均賃金の3分の1以上」と定められています。ただし、実態として通常業務と変わらない程度の労働が発生している場合は、宿日直ではなく通常の夜勤として扱うべきとされています。
Q&Aサイトでは「手当が不当に安い場合は労働基準監督署に相談すべき」というアドバイスが見られます。労働組合がある病院なら、まず組合に相談するのも手です。
宿日直許可の基準を満たしていない場合、割増賃金の請求が認められるケースもあります。「おかしい」と感じたら専門家に相談しましょう。
当直のきつさを乗り越える5つの対処法


当直日の日中に30分〜1時間の仮眠を取るだけで、夜間の集中力が大幅に変わります。NASAの研究では、26分の仮眠でパフォーマンスが34%向上、注意力が54%改善したというデータがあります。
「一人当直の不安」を引きずると、当直前日から憂鬱になります。対応マニュアルを自作して手順を確認しておく、困ったときの連絡先リストを用意しておくなど、「準備した」という安心感がメンタルの安定につながります。
当直体制や手当額に不満があるなら、上司や労働組合に改善を提案するのも選択肢です。具体的には「当直明け半休制度の導入」「オンコール手当の見直し」「当直の回数上限の設定」などが提案しやすいテーマです。
補足:当直前の仮眠ルーティンを作る
仮眠前にコーヒーを飲んでおくと、カフェインが効き始める20〜30分後にスッキリ目覚められる「コーヒーナップ」もおすすめです。
補足:当直中の食事と水分管理を意識する
SNSでは「当直飯は軽めにしてからだいぶ楽になった」という声もあります。
補足:当直明けのリカバリー方法を決めておく
寝室は遮光カーテンで暗くし、スマホは通知オフにするのが鉄則です。明け休みがある場合も、昼過ぎまでの仮眠に留めて夜の睡眠に支障が出ないようにしましょう。
補足:メンタルの切り替え術を持つ
また、発想の転換で「呼ばれたらラッキー」くらいの心構えを持つのも一つの手です。呼び出し対応は時間外手当が付く施設もあるため、「対応するほど手当が増える」とポジティブに捉えると気持ちが楽になります。
補足:職場への改善提案を検討する
他施設の事例や、夜勤による医療事故のデータを添えると説得力が増します。複数の技師から声が上がれば、体制変更や手当の見直しにつながることもあります。
個人で動きにくい場合は、副業で収入の柱を増やすという方法も検討してみてください。



全部いきなりやるのは大変だから、まずは仮眠ルーティンから試してみるのが良さそう!
「もう限界...」当直がきつくて辞めたいと思ったら
当直が理由で辞める人は珍しくない
当直のきつさが理由で転職する技師は決して少なくありません。「辞めたい」と思うのは甘えではなく、自然な感情です。
マイナビコメディカルの記事では「不規則な勤務や仕事上のプレッシャーで退職するベテランは少なくない」と紹介されています。
noteでも「夜勤がつらい・オンコールがきつい・給料が上がらない」という理由で転職を決意した声が見られます。
当直なしで働ける職場5選
それぞれの特徴と年収の目安を見ていきましょう。
- クリニック(診療所): 入院施設がないため、夜勤・当直は基本的にありません。診療放射線技師JOBでも「クリニックは当直がない」と紹介されています。年収の目安は350〜500万円。平日のみ、もしくは土曜午前のみの勤務パターンが多く、プライベートの予定が立てやすいのが大きなメリットです。
- 健診センター: 日勤のみで完全週休2日の施設が多く、ワークライフバランスを重視する技師に人気です。年収の目安は400〜500万円。胸部X線やマンモグラフィ、CT検査などルーチン検査が中心で、救急対応のプレッシャーがないのが特徴です。
- 医療機器メーカー(アプリケーションスペシャリスト): 技師の臨床経験を活かせる企業職で、当直はもちろんありません。年収の目安は450〜700万円と病院勤務より高くなるケースも。出張はありますが夜勤はなく、CT・MRI等の装置に詳しい技師は即戦力として重宝されます。
- 治験関連企業(CRC・CRA): 医療知識を活かしながら、企業で働ける選択肢です。年収の目安は400〜600万円。CRC(治験コーディネーター)やCRA(臨床開発モニター)として、デスクワーク中心の働き方ができます。放射線の臨床知識があると画像系治験で評価されやすいのもポイントです。
- 公務員系施設(保健所・研究機関): 放射線に関わる行政職や研究職です。安定した勤務体系で夜勤はなく、福利厚生も充実しています。年収は地域や等級によりますが、民間と同等かやや低め。募集は少ないですが、安定性は抜群です。
| 職場 | 年収目安 | 当直 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| クリニック | 350〜500万円 | なし | 平日中心・土曜午前のみ |
| 健診センター | 400〜500万円 | なし | 完全週休2日・ルーチン検査 |
| 医療機器メーカー | 450〜700万円 | なし | 出張あり・年収アップの可能性 |
| 治験関連企業 | 400〜600万円 | なし | デスクワーク中心 |
| 公務員系施設 | 地域による | なし | 安定性・福利厚生が充実 |
当直なしで働ける健診センターの詳細についてはこちら。
≫ 放射線技師が健診センターで働くメリット・デメリット
転職で「当直なし」を確認する3つのポイント
1. 求人票の「勤務体制」欄を確認する
「日勤のみ」「夜勤なし」と明記されているか。「シフト制」とだけ書かれている場合は当直がある可能性があります。
2. 面接で「オンコール制度の有無」を直接聞く
求人票に当直なしと書いてあっても、オンコール待機が別途ある場合があります。入職後のミスマッチを防ぐために必ず確認しましょう。
放射線技師の当直に関するよくある質問
当直人数が少ない小規模病院ほど負担が大きくなりやすいため、転職時は技師の人数と当直頻度をセットで確認するのがおすすめです。
その日の救急搬送件数次第です。少ない日は1〜2件の対応で済み、5〜7時間ほど仮眠が取れることもあります。一方、救急当番日に当たると15件以上の対応が必要になり、ほぼ寝られないケースもあります。
仮眠が取れるかどうかは完全に「運」なので、当直前の仮眠で備えておくのが大切です。
手当に加えて、呼び出し時の時間外手当が別途支給される施設もあるため、就業規則で詳細を確認しておきましょう。
万が一飲酒後に呼び出されて医療事故を起こした場合、重大な責任問題になるため、絶対に飲まないようにしましょう。
あります。クリニック・健診センター・医療機器メーカー・治験関連企業・公務員系施設などは当直がないのが一般的とされています。
コメディカルドットコムでは夜勤なしの放射線技師求人が100件以上(※2026年3月時点。件数は日々変動します)掲載されています。
関連記事: 放射線技師のおすすめ転職先
まずは求人条件を確認すると、「自分にはこんな選択肢があるんだ」と気づけます。
まとめ: 放射線技師の当直がきついなら、無理せず環境を変えよう
当直がきついと感じるのはあなただけではありません。一人体制のプレッシャー、割に合わない手当、寝られない夜。多くの放射線技師が同じ悩みを抱えています。
まずは仮眠ルーティンや食事管理で体調を整え、メンタル面の対策も取り入れてみてください。
「当直がきつくて辞めたい」と思ったときが、自分の働き方を見直すベストなタイミングかもしれません。
- 当直がきつい最大の理由は「一人体制のプレッシャー」と「手当の低さ」
- 当直・夜勤・オンコールは労務上の扱いが全く異なる
- 当直手当の相場は1回6,000〜7,000円。なくなると年収15〜30万円ダウン
- 仮眠ルーティンや食事管理で、きつさは軽減できる
- クリニック・健診・メーカーなど「当直なし」の選択肢は豊富にある



当直のきつさを我慢し続ける必要はありません。体調管理で乗り越える方法も、環境を変える方法もあります。自分に合った働き方を見つけてくださいね。






