しばいぬ放射線技師の国家試験ってどうやって勉強すればいいの?落ちたらどうしよう…
放射線技師の国家試験って、範囲が広すぎて何から手をつけていいかわからないですよね。科目数は15科目もあるし、物理や数学が絡む科目もあって「自分には無理かも…」と不安になる気持ち、すごくよくわかります。
SNSやQ&Aサイトでも「国試の勉強法がわからない」「いつから始めればいいの?」という声は毎年たくさん見かけます。でも安心してください。正しい方法で計画的に進めれば、合格率は決して低くありません。
この記事を読んでわかること
- 国家試験の合格率推移・科目・合格基準(最新データ)
- いつから勉強を始めるべきか?10ヶ月間のロードマップ
- 放射線技師国家試験の合格者がやっていた勉強法5選
- 科目別の優先順位と攻略のコツ
- おすすめの教材・参考書・アプリ
- 不合格者に共通する3つのパターン
この記事の信頼性
- 筆者は現役11年目の診療放射線技師(約300人規模の病院に勤務)
- 厚生労働省の公式データおよびSNS・Q&Aサイトの受験者の声をもとに構成



最新データと世間のリアルな声をもとに、わかりやすく解説します!
診療放射線技師国家試験の基本情報【合格率・科目・合格基準】
まずは国家試験の全体像を押さえておきましょう。「敵を知る」ことが合格への第一歩です。
合格率の推移(過去7年分)
診療放射線技師国家試験の過去7年間の合格率をまとめました。
| 回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第78回(2026年) | 3,506人 | 2,670人 | 76.2% |
| 第77回(2025年) | 3,729人 | 3,159人 | 84.7% |
| 第76回(2024年) | 3,565人 | 2,834人 | 79.5% |
| 第75回(2023年) | 3,224人 | 2,805人 | 87.0% |
| 第74回(2022年) | 3,245人 | 2,793人 | 86.0% |
| 第73回(2021年) | 2,953人 | 2,184人 | 74.0% |
| 第72回(2020年) | 2,914人 | 2,397人 | 82.0% |
全体の合格率は74〜87%で推移しています。ただし、ここで注目してほしいのが新卒と既卒の差です。
新卒の合格率は約83.8%に対し、既卒はわずか約20.1%。つまり、新卒で一発合格を逃すと、翌年以降の合格がかなり厳しくなります。
SNSでは「既卒で落ち続けて3回目…もう心が折れそう」「働きながらの勉強は本当にキツい」という声も少なくありません。Q&Aサイトでも「国試浪人は就職にも影響する?」という不安の相談が目立ちます。
試験科目と合格基準
令和7年(2025年)の出題基準改定により、試験科目は以下の11科目に再編されました。
- 基礎医学大要
- 理工学・放射線科学(旧:放射線物理学・放射線生物学・医用工学・放射線計測学を統合)
- エックス線撮影機器学
- エックス線撮影技術学
- 診療画像検査学
- 画像工学
- 医療画像情報学(旧:医用画像情報学から改称)
- 核医学診療技術学(旧:核医学検査技術学から改称)
- 放射線治療技術学
- 放射線安全管理学
- 医療安全管理学(令和7年〜新設)
合格基準は次のとおり。
配点200点満点中120点以上(正答率約60%以上)かつ、0点科目が1科目以下であること。
0点科目が2科目以上あると、たとえ合計点が120点を超えていても不合格になります。「苦手科目は完全に捨てる」作戦は絶対にNGです。
6割取ればいいと聞くと少しホッとしますよね。ただし油断は禁物で、0点科目ルールがあるため「まんべんなく対策する」ことが求められます。
令和7年からの出題基準改定ポイント
令和7年の第77回試験から、出題基準が大きく改定されました。主な変更点は以下のとおりです。
- 「医療安全管理学」が新設:医療安全やチーム医療に関する出題が独立科目に
- 4科目を「理工学・放射線科学」に統合:放射線物理学・放射線生物学・医用工学・放射線計測学が1科目に
- 科目名の改称:「核医学検査技術学」→「核医学診療技術学」、「医用画像情報学」→「医療画像情報学」
- 科目数が旧14科目から11科目に変更:統合により全体がスリム化
過去問を使って勉強する際は、改定前の問題も活用できますが、科目区分の違いに注意しましょう。
国家試験の勉強はいつから始める?【タイムライン別ガイド】
「いつから勉強を始めればいいの?」これは国試受験生が最も気になるポイントですよね。
理想は最終学年の4月(約10ヶ月前)
結論から言うと、最終学年の4月から本格的に国試対策を始めるのが理想です。
4月スタートなら約10ヶ月の準備期間が確保でき、過去問3周+弱点克服+模試対策まで余裕を持ったスケジュールが組めます。
SNSでは「4月から始めた人は余裕を持って合格していた」という声が多く見られます。逆に「12月から焦って始めた」という人ほど、不合格だったというパターンが目立ちます。
10ヶ月間の学習ロードマップ
具体的なスケジュール感はこちら。
まずは参考書を1冊通読して、国試の全体像を把握しましょう。この段階では完璧に覚える必要はありません。「どの科目が苦手か」を把握することが目的です。読みながら苦手科目にマークをつけておくと、後の勉強計画が立てやすくなります。
過去問演習のスタートです。最低5年分を解き、間違えた問題は解説をしっかり読み込みましょう。苦手科目は参考書に戻って基礎から理解し直すのがポイント。この時期に弱点を潰しておくと、秋以降がグッと楽になります。
過去問の2周目に入りつつ、模試を受験して現在地を確認しましょう。模試の結果で「あとどの科目を伸ばせばいいか」が明確になります。この時期に合格ラインを超えていれば、かなり安心できます。
ラストスパートの時期。過去問3周目は「間違えた問題だけ」を重点的に解き直します。ここで正答率を上げることが合格への最短ルートです。新しい教材に手を出すよりも、今まで使った教材を完璧にすることを優先してください。
試験直前は新しいことを詰め込まず、これまでの復習に集中しましょう。試験当日に実力を発揮するために、生活リズムを朝型に整えておくことも大切です。睡眠不足は最大の敵。体調管理も勉強のうちです。
「もう秋なんだけど…」遅れてスタートする人向け
「もう10月だけど、まだ本格的に勉強してない…もう間に合わないかな?」
遅れてスタートする場合は、参考書の通読は思い切って省略して、いきなり過去問から始めましょう。解けなくても構いません。「問題→解説→理解」のサイクルを高速で回すことで、効率よく得点力を伸ばせます。
放射線技師国家試験の合格者がやっていた勉強法5選
ここからは、実際に合格した人たちが実践していた勉強法を5つ紹介します。
- 過去問10年分を最低3周する
- 「書かずに読む」インプット法
- アウトプット学習(SNS・友人との問題出し合い)
- 忘却曲線を活用した復習スケジュール
- 試験本番を想定した模試トレーニング
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 過去問10年分を最低3周する
SNSで合格報告をしている人の多くが「過去問を3周以上やった」と言っています。中には「10年分×5周した」という猛者も。国試は過去問の類題・焼き直しが非常に多いため、過去問をやり込むほど本番での得点力が上がります。
最低でも過去問10年分(約2,000問)を3周、できれば5周を目標にしましょう。1周目は正答率が低くても気にしなくてOKです。
2. 「書かずに読む」インプット法
Q&Aサイトでは「ノートにまとめるのに時間がかかりすぎて、全然問題を解く時間がない」という悩みがとても多いです。経験者からは「きれいなノートを作ることが目的になっていた」と反省する声も。
国試対策では、ノートに書き写すよりも「読んで理解する」ほうが効率的です。参考書や過去問の解説を繰り返し読み込み、「なぜその答えになるのか」を理解することに時間を使いましょう。
3. アウトプット学習(SNS・友人との問題出し合い)
インプットだけでは知識は定着しません。誰かに説明したり、問題を出し合ったりする「アウトプット」が記憶の定着に効果的です。
一人で勉強しがちな人は、X(旧Twitter)で「#放射線技師国試」などのハッシュタグを活用すると、同じ目標を持つ仲間とつながれます。
4. 忘却曲線を活用した復習スケジュール
エビングハウスの忘却曲線によれば、人間は復習しないと記憶が急速に失われるとされています。実際の学習内容ではここまで極端ではありませんが、「復習しなければ忘れる」という原則は間違いありません。つまり、復習のタイミングが合格を左右するんです。
おすすめの復習タイミングはこちら。
- 学習した翌日に1回目の復習
- 3日後に2回目の復習
- 1週間後に3回目の復習
- 1ヶ月後に4回目の復習
5. 試験本番を想定した模試トレーニング
制限時間内に200問を解く体力と集中力は、練習なしでは身につきません。模試を最低2回は受験して、時間配分やマークシートの塗り方にも慣れておきましょう。
科目別の優先順位と攻略のコツ



11科目もあるけど、全部同じ力の入れ方でいいの?
11科目を均等に勉強するのは非効率です。配点の大きい科目から優先的に攻めるのが合格への近道です。
配点が大きい科目から攻める【優先度マップ】
| 科目 | 配点目安 | 優先度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 診療画像検査学 | 約25問 | ★★★ | 配点最大、臨床寄りで得点しやすい |
| エックス線撮影技術学 | 約20問 | ★★★ | 実習経験が活きる、暗記寄り |
| 基礎医学大要 | 約20問 | ★★★ | 解剖・生理は他科目にも応用できる |
| 理工学・放射線科学 | 約40問 | ★★★ | 旧4科目統合で配点大。理解+暗記の両方が必要 |
| 放射線治療技術学 | 約15問 | ★★☆ | 暗記中心、短期間で伸びやすい |
| 核医学診療技術学 | 約15問 | ★★☆ | 暗記中心、薬剤名が多い |
| 画像工学 | 約15問 | ★★☆ | 数学的要素あり、基礎をしっかり |
| エックス線撮影機器学 | 約15問 | ★★☆ | 機器の構造・原理の理解が鍵 |
| 放射線安全管理学 | 約12問 | ★☆☆ | 法規と絡む、暗記中心 |
| 医療画像情報学 | 約12問 | ★☆☆ | DICOM等、暗記中心 |
| 医療安全管理学 | 約10問 | ★☆☆ | 新設科目、過去問が少ない |
配点の大きい「診療画像検査学」「エックス線撮影技術学」「基礎医学大要」「理工学・放射線科学」の4科目で全体の半分以上を占めます。まずはこの3科目を重点的に固めましょう。
暗記科目 vs 理解科目の勉強法を変える
11科目は大きく「暗記科目」と「理解科目」に分かれます。それぞれ勉強法を変えるのが効率的です。
- 暗記科目(核医学、放射線治療、法規、安全管理など):過去問の反復が最強。短期間でも伸びやすいので、直前期の追い込みに向いている
- 暗記科目のコツ:語呂合わせやイラストを活用する。SNSでは「ゴロ帳を作って通学中に見ていた」という声も
- 理解科目(放射線物理、医用工学、画像工学、計測学など):丸暗記ではなく原理を理解することが必要。時間がかかるため、早めに取り組むべき
- 理解科目の注意点:「後回しにしたら結局間に合わなかった」というのが不合格者の定番パターン
0点科目を作らない「守りの戦略」
何度でも言いますが、0点科目を2つ以上作ると即不合格です。苦手科目でも「最低限の得点」を確保する守りの意識が大切です。
苦手科目の対策としておすすめなのは以下の方法です。
- 過去問で頻出の問題だけ確実に押さえる(全範囲を網羅しなくてOK)
- 「この科目は3問取れればいい」と割り切ってハードルを下げる
- 友人や先生に「ここだけは覚えておけ」というポイントを聞く
おすすめの教材・参考書・アプリ
ここからは、国試対策で定番の教材を紹介します。
参考書の鉄板3選
1. 診療放射線技師 国家試験完全対策問題集(通称:黒本)
受験生のバイブルとも言える定番問題集。過去問が科目別に整理されており、解説も丁寧です。SNSでも「黒本だけで受かった」という声が多い、まさに鉄板の1冊。
2. 診療放射線技師 国家試験 合格!Myテキスト
要点が図表でまとめられており、通読用として優秀。黒本と併用して使うと効率がアップします。
3. 放射線技師国家試験 よく出る問題と解説
頻出テーマに絞った効率重視の問題集。時間がない人や、直前期の追い込みにおすすめです。
過去問題集のおすすめ
- 診療放射線技師 国家試験過去問題集:年度別に収録、直近10年分を収録したものがベスト
- 各養成校の過去問プリント:学校独自の解説付きで配布される場合も多い、入手できるなら活用すべき
- 厚生労働省の公式過去問:無料でダウンロード可能(解説はなし)
過去問は「解説の質」で選びましょう。ただ答え合わせをするだけでは力がつきません。なぜその答えになるのか、他の選択肢がなぜ間違いなのかまで理解することが重要です。
スキマ時間に使える国試アプリ
| アプリ名 | 特徴 | 料金 |
|---|---|---|
| 放射線技師 国試対策アプリ | 一問一答形式、科目別に学習可能 | 無料(一部有料) |
| 医療系国家試験問題集 | 複数医療職の問題を横断的に学べる | 無料 |
| Anki(暗記カード) | 忘却曲線に基づく自動復習機能、自分でカード作成 | 無料(iOS版有料) |
不合格者に共通する3つのパターン【反面教師にしよう】
ここからは少し厳しい話ですが、不合格になってしまう人には共通したパターンがあります。自分が当てはまっていないか、チェックしてみてください。
1. 過去問を「解くだけ」で復習しない
過去問は「解く」ことよりも「復習する」ことのほうが大事。間違えた問題の解説を読み込み、関連知識まで広げることで初めて実力になります。
2. 苦手科目を後回しにして0点科目を作る
合計点が120点を超えていても、0点科目が2つあれば不合格。「得意科目で稼ぐ」だけでは合格できないことを肝に銘じてください。
3. 勉強開始が遅すぎる(12月以降スタート)
SNSでは「12月から始めて不合格、翌年4月から始めたら余裕で受かった」「もっと早くやればよかったと後悔」という声が本当に多いです。既卒の合格率が約20%という数字が、遅いスタートのリスクを物語っています。



ここに当てはまる人は、今すぐ軌道修正すれば間に合います!大事なのは気づいた瞬間から行動すること。
よくある質問
Q. 1日何時間勉強すべき?
| 時期 | 平日 | 休日 |
|---|---|---|
| 4〜9月 | 1〜2時間 | 3〜4時間 |
| 10〜12月 | 2〜3時間 | 5〜6時間 |
| 1〜2月(直前期) | 3〜5時間 | 6〜8時間 |
大切なのは「毎日継続すること」。1日10時間を週1回やるより、毎日2時間のほうが確実に力がつきます。
Q. 過去問は何年分やるべき?
出題基準の改定があるため、あまり古い問題は出題傾向が異なる場合もあります。ただし、基礎的な問題は10年以上前のものでも十分に使えるので、時間が許す限り多くの問題に触れましょう。
Q. 独学でも合格できる?
養成校に通っている方は、独学でも十分に合格可能です。ポイントは以下のとおり。
- 過去問を軸に勉強する(参考書は辞書代わり)
- 模試で定期的に実力をチェックする
- わからない問題は教員や友人に質問できる環境を確保する
- SNSの国試勉強アカウントをフォローしてモチベーションを維持する
逆に「完全に一人、誰にも質問できない」環境だと、理解科目でつまずいた時にリカバリーしにくいので注意しましょう。
Q. 模試は受けるべき?
模試の最大のメリットは「本番の時間感覚を体験できること」と「全国での自分の位置がわかること」です。結果が悪くても落ち込む必要はなく、「どの科目を強化すればいいか」の指針として活用しましょう。
Q. 国試に落ちたらどうなる?
既卒の合格率は約20%と大きく下がります。その理由は、仕事やアルバイトをしながらの勉強になるため、現役時と比べて学習時間が圧倒的に減ってしまうからです。
内定先がある場合は取り消しになるケースがほとんどなので、精神的にも大きなダメージになります。だからこそ「新卒一発合格」にこだわってほしいんです。
今つらいと感じている方は「放射線技師を辞めたいと思ったら」も参考にしてみてください。
まとめ
放射線技師の国家試験は、正しい方法で計画的に勉強すれば十分に合格できる試験です。
最後に、この記事のポイントをおさらいしましょう。
- 新卒合格率は約83.8%、既卒は約20.1% → 新卒一発合格を狙おう
- 勉強開始は最終学年の4月がベスト(10ヶ月の余裕を持つ)
- 過去問10年分×3周が合格の基本ライン
- 配点の大きい科目を優先しつつ、0点科目を絶対に作らない
- 参考書は1〜2冊に絞って完璧にする
- 不合格者の共通パターン(復習不足・先延ばし・遅いスタート)を避ける



国試は「やるべきことをコツコツ積み上げた人」が受かる試験です。この記事を参考に、計画的に勉強を進めていきましょう!応援しています!





