しばいぬ放射線技師になるには、どの科目で受験すればいいの?物理は必須?文系でも目指せる?
こういったお悩みを解決します。
結論からいうと、放射線技師の受験科目は「国公立大/私立大/専門学校」の3パターンで大きく違い、共通して鍵になるのは数学・英語・物理の3科目です。志望校パターンを早めに決めて、得点源から固めるのが最短ルートになります。
この記事でわかること
- 国公立大・私立大・専門学校の受験科目と配点事例(2026年最新)
- 科目別の優先順位(数学>英語>物理)と文系からの対策
- 推薦・AO入試の最新傾向と志望校の選び方



現役11年目の放射線技師が、マナビジョン・パスナビの2026年最新データと現場目線で解説します!
まず全体像:放射線技師の受験科目は「進路で3パターン」
放射線技師になるルートは大きく「国公立大学」「私立大学」「専門学校」の3つで、それぞれ入試科目がまったく違います。まずは全体像を押さえて、自分がどこを狙うのかを最初に決めるのが戦略の出発点です。
結論:大学と専門学校で必要科目は大きく違う
ざっくり言うと、国公立大=5〜6教科8科目+二次/私立大=3〜4科目/専門学校=数学I+1科目+面接+小論文です。同じ「放射線技師を目指す」でも、必要な勉強量がまるで別物になります。
- 国公立大学:共通テスト5〜6教科8科目(750〜1050点)+二次(数学・英語・理科)
- 私立大学:英語+数学+理科1〜2科目(学校ごとに選択制)
- 専門学校:数学I+1科目選択+面接+小論文(学力試験は軽め)
出典はマナビジョン(ベネッセ)2026年度入試情報、パスナビの各まとめページ。2026年4月時点の目安で、最新の募集要項は必ず各学校公式で確認してください。
全国の養成校数は約82校(大学42校+専門約40校)
2026年4月時点、放射線技師の養成課程がある大学は国立11校・公立4校・私立27校の計42校。これに3年制の専門学校が約40校加わり、全国で約82校の選択肢があります(出典:karu-keru.com/rtjob.jp、2026年4月時点の当ブログまとめ)。
地元+通える範囲で絞っても意外と複数の選択肢が残ることが多いです。自宅通学を前提にすると一人暮らし費用が丸ごと浮くため、総額でかなりトクになります。
学校選びの軸を整理したい方は、放射線技師の学校選びガイドも合わせてチェックしてみてください。
受験科目一覧の早見表(3ルート比較)
| 区分 | 共通テスト | 二次・独自試験 | 面接・小論文 |
|---|---|---|---|
| 国公立大 | 5〜6教科8科目(750〜1050点) | 数学・英語・理科から2〜3科目(400〜1650点) | ほぼ全校で面接あり |
| 私立大 | 利用校は3教科(300〜600点) | 英語+数学+理科1〜2科目 | 学校による |
| 専門学校 | 不要 | 数学I+1科目選択 | 必須(面接+小論文) |
Q&Aサイトでは「大学と専門でこんなに違うと思わなかった」「共通テスト対策と私立対策は完全に別物」という驚きの声がよく見られます。全体像を掴まないまま走り始めると、3年の夏に慌てるケースが多いので要注意です。



志望校によって科目がここまで違うんだ…まずは「どこを目指すか」から決めないとね。



そうなんです。「偏差値だけで志望校を決める」と科目選択でミスる人が多いので、早めに3ルートの違いを押さえておきましょう!
国公立大学の入試科目(共通テスト+二次)
国公立志望の場合は「共通テスト+二次」の2段構えが基本です。科目数は多いものの、学費は私立の半分以下に収まるのが最大の強みです。
共通テストは原則5〜6教科8科目(情報I新設に注意)
国公立の共通テストは、国語/数学IA/数学IIBC/英語(R+L)/理科2科目/地歴公民1科目/情報I――の5〜6教科8科目が原則です。配点は大学により750〜1050点で大きく差があります。
2025年度入試から、国立大学受験では「情報I」が原則必須科目になりました。私立の共通テスト利用でも課す大学が増えています。ただし北海道大・徳島大・香川大など一部国立大は「受験は必須だが配点しない」運用を採用しているため、必ず志望校の最新要項で配点を確認してください。
| 大学名 | 共通テスト配点 | 内訳の特徴 |
|---|---|---|
| 東北大 保健学科 放射線 | 1050点(独自圧縮後) | 国語200/数学400/英語200/地歴公民200/理科400/情報50を1050点に独自換算 |
| 新潟大 保健学科 放射線 | 1000点(6教科8科目) | 主要科目を均等配点、二次比率は低め |
| 金沢大 医薬保健学域 放射線 | 750点(6教科8科目) | 共通テスト軽め、二次重視型(個別1200点) |
同じ「国公立」でも東北大と金沢大で共通テスト比率がこれだけ違うので、一律に「共通テスト◯割取れば合格」とは言えません。志望校ごとの配点バランスを知ることが第一歩です。
二次試験は「数学・英語・理科」が基本3科目
国公立の二次は数学・英語・理科の3本柱が基本で、これに面接や小論文が加わる構成が主流です。大学ごとの配点を見ると、どの科目で勝負するかの方針が見えてきます。
| 大学名 | 二次配点 | 内訳 |
|---|---|---|
| 東北大 | 1650点 | 数学450/英語450/理科450/面接300 |
| 金沢大 | 1200点 | 3教科(数学・英語・理科)中心の二次重視型 |
| 新潟大(前期) | 400点 | 2教科(数学・英語)が中心 |
| 新潟大(後期) | 300点 | 面接のみ |
合格体験談では「二次は数学と英語の出来で合否が決まるので、共通テスト後の切替が重要」「冬休み明けに二次対策に全振りしてギリギリ間に合った」という声が典型的です。共通テストで燃え尽きず、最後まで粘れるかが勝負になります。
理科は「物理/化学/生物」から選択、物理は強く推奨
国公立の多くは理科を2科目課します。組み合わせは「物理・化学」または「物理・生物」のどちらかで、大学側も募集要項で物理の履修を強く推奨する記述をよく出しています(出典:ギモンらど!/各大学募集要項)。
「物理を避けてもなれるが、入学後に自力で埋める覚悟が要る」――これが現役技師としての本音です。放射線物理学・画像工学・放射線計測学は全員必修で、高校物理未習だと最初の半年はかなり消耗します。
Q&Aサイトでは「診療放射線技師には物理と数学が極めて重要。化学・生物は暗記でも対応できるが、物理・数学は高度な思考が必要」という回答が目立ちます。受験だけでなく入学後も効いてくる科目なので、選べるなら物理を選ぶのが正解です。
文系から目指す場合の理科対策については、文系から放射線技師を目指すで別記事にまとめています。
面接・小論文はほぼ全校で必須
国公立の保健学科系は、公立大学はすべて面接ありで、国立も金沢大・九州大など多くが面接+小論文を課します。「学力試験だけ突破すれば合格」という大学はほぼありません。
面接・小論文は独学だと仕上がりにくい分野です。高校の進路指導室や予備校の医療系コースを使って、早めに添削ルートを確保しておくのが安心です。
私立大学の入試科目(学校別4パターン)
私立大学は学校ごとに入試方式が多彩で、「どの方式で受けるか」の戦略が合否を左右します。ここでは代表的な4パターンに分けて解説します。
私立は「理科系科目重視」の傾向が強い
私立の放射線技師養成校は、理科の配点が1.5倍になる学校もあるなど、理系科目重視の傾向が目立ちます(出典:ギモンらど!)。得意科目1つを極めれば勝負できる設計なので、科目を絞った戦略が取りやすい反面、学費は国公立の2〜3倍になる点は覚悟が必要です。
Q&Aサイトでは「私立は選択制が多く、得意科目のみで受験できるので国公立より受けやすい」「共通テストが苦手でも私立単願なら戦える」という声が多いです。国公立一本に絞らず、私立との併願でリスクヘッジするのが定石になります。
パターン1:理科2科目型(北里大など最上位私立)
私立最上位の北里大学 医療衛生学部 診療放射線技術科学(偏差値52.5)は、英語必須+数学・理科(物理/化学/生物から1科目)から合計2科目選択の合計300点満点(各科目100点)。実質3科目受験ですが、英語・数学・理科に絞り込めるため、国公立併願組との相性が良い方式です(出典:マナビジョン/パスナビ)。
偏差値52.5クラスの難関私立は、この「理科2科目型」を採用する学校が多い傾向です。国公立志望者の滑り止め先としても機能します。
パターン2:高得点優遇型(駒澤大S方式など)
駒澤大学 医療健康科学部のS方式は、数学・理科から高得点の1科目を200点、もう1科目を100点、合計400点で判定する「高得点優遇型」です。1科目を集中的に仕上げておくと、得意科目の配点が倍になって効いてくる仕組みになります(出典:マナビジョン)。
「数学だけは絶対自信ある」「物理を仕上げてきた」というタイプには刺さる方式です。偏差値帯の詳細は放射線技師の偏差値でも整理しています。
パターン3:共通テスト利用型
共通テスト利用は国公立志望者の「滑り止め」としてド定番のルートです。主要大学の例を並べるとこんな感じです。
| 大学名 | 方式 | 必要科目 |
|---|---|---|
| 駒澤大(中期) | 共テ利用 | 3教科500点(数学200/英語100/理科200) |
| 北里大 | 共テ利用 | 3教科+理科基礎2科目or専門1科目/300点 |
| 藤田医科大 | 共テ利用 | 学科により3〜4科目(学校公式で確認) |
共通テスト1回の結果で複数大学に出願できるため、受験当日の負担を減らしたい人におすすめ。ただし共通テスト利用は一般方式より合格最低点が高めになる傾向があるので、出願前に過去3年分のボーダーを必ずチェックしてください。
パターン4:1科目選択型(下位〜中堅私立)
理科1科目+英語+国語or数学の3科目型は、下位〜中堅私立に多い方式です。文系からでも受けやすい設計になっているため、鈴鹿医療科学大・徳島文理大などを文系組が滑り止めに使うケースもよく見られます。
Q&Aサイトでは「私立は得意科目だけで受けられる方式があり、文系でも突破可能」「1科目集中型なら物理を避けても戦える」という声もあります。ただし入学後のカリキュラムでは結局物理を使うので、「受験を突破する科目」と「入学後に効く科目」は分けて考えておくと安全です。
志望校の絞り込みには、放射線技師の学校選びガイドと偏差値記事を並行して見ると方針が立てやすくなります。
専門学校の入試形式と科目
専門学校は「学力試験」より「面接・小論文」の比重が大きいのが特徴。3年制で最短ルートで国家資格を取りに行けるため、社会人経由の受験者にも人気があります。
専門学校入試の3区分:一般・推薦・社会人(既卒)
| 区分 | 主な科目 | 難易度の体感 |
|---|---|---|
| 一般入試 | 学力試験(数学I+1科目)+面接+小論文 | 大学より低め、ただし基礎学力は必須 |
| 推薦入試 | 評定+面接+小論文(学力試験なしの学校も) | 評定3.5以上が目安、早期決着 |
| 社会人・既卒入試 | 面接+小論文中心 | 志望動機の深さが勝負 |
入り口が多いのが専門学校のメリットです。学力ではなく志望動機や面接力で勝負したい人に向いています。
一般入試は「数学I」が共通科目
全国の専門学校を横断すると、ほぼ全校で「数学I」が必須または選択科目として指定されています。「数学Iだけは絶対やっておく」が専門学校志望者の鉄則です。
- 数学I:必須または選択(全校で採用)
- 物理基礎・化学基礎・生物基礎・英語・国語から1科目選択
- 面接:ほぼ必須
- 小論文:多くの学校で課される(400〜1200字)
Q&Aサイトでは「専門学校の小テストで70〜80点取れないと留年する」「入学者の半数しか国試合格できない学校もある」という現実的な指摘が見られます。入試が軽めでも、入学後の勉強ペースは厳しいので基礎固めは必須です。
推薦・社会人入試は「小論文+面接」が勝負
推薦や社会人入試では、学力試験が軽めな代わりに小論文+面接で選抜されます。小論文の文字数は400〜1200字の幅があり、頻出テーマも年々パターン化しています。
- チーム医療における放射線技師の役割
- 医療安全・放射線被ばくの管理
- 将来の診療放射線技師像(AI・高齢化社会)
- 志望校を選んだ理由
志望動機のまとめ方は放射線技師の志望動機の書き方で別記事にしているので、合わせて読むと小論文のテンプレが作りやすくなります。
面接で聞かれる定番質問
- なぜ放射線技師を目指したか
- なぜ大学ではなく専門学校を選んだか
- チーム医療の中で技師が果たす役割は何か
- 最近関心のある医療ニュースは
- 学費はどう工面する予定か(社会人入試)
志望動機は「医師でも看護師でもなく、なぜ放射線技師か」の差別化で答えるのが鉄板です。進路全体を押さえたい方は放射線技師になるにはも参考になります。
受験科目の優先順位(数学・物理・英語が鍵)
ここからが本記事の差別化パートです。「全科目やれ」というのは簡単ですが、現実には時間が限られている受験生にとっては順番が命。現役技師目線で「入学後も効く科目」を基準に優先順位を整理します。
結論:優先順位は「数学 > 英語 > 物理 > 化学 > 国語 > 生物」
どのルートでも鉄板なのが数学・英語・物理の3科目。ここを固めておけば、志望校を変えても戦略を立て直しやすくなります。
| 優先度 | 科目 | 理由 |
|---|---|---|
| ★★★ | 数学 | ほぼ全パターンで必須、二次でも配点高い。入学後の物理計算でも使う |
| ★★★ | 英語 | 私立・共通テスト・二次すべてで必須。論文読解でも使う |
| ★★★ | 物理 | 入学後の放射線物理学・画像工学で必須。受験でも配点優遇多め |
| ★★ | 化学 | 放射化学・医用化学で使用。万能枠として使い勝手が良い |
| ★ | 国語 | 共通テストと専門学校でのみ使用 |
| ★ | 生物 | 国試の出題範囲は限定的、入学後に独学でも対応可 |
数学は「IA・IIBC」まで、理系志望なら「III」も
数学は最低でもIA・IIBCまで。国公立志望で東北大・金沢大・北海道大クラスを狙う場合は数学IIIまで要求されることが多いので、志望校の募集要項を早めにチェックしておきましょう。
合格体験談では「二次は数学の出来で合否が決まった」「共通テスト数学で失敗しても、二次の数学でカバーできた」という声が典型的です。数学は「保険になる科目」という感覚で、早めに手をつけておくのが正解です。
物理を選ぶべき3つの理由
- 国公立の多くで「物理推奨」または「物理+化学」が標準
- 私立の配点1.5倍科目に物理が含まれるケースが多い
- 入学後の放射線物理学・画像工学で必須(未習だと独学が必要)
「放射線学科の大学では、授業で最も多いのが物理学、次に化学、最も少ないのが生物」というデータもあります(出典:ギモンらど!)。受験では避けられても、大学4年間で物理から逃げ切れる学科ではないのがリアルです。
Q&Aサイトでは「生物選択で入学したが、大学で物理を一から学び直して苦労した」「物理を履修しないと放射線技師のキャリアデザインで選択肢が減る」という警告系のコメントが繰り返し登場します。受験だけでなく、就職後のキャリアにも影響する科目という認識を持っておきたいところです。
「物理苦手だけど目指したい」という方は、放射線技師は難しい?でカリキュラムの難易度も把握しておくと、覚悟が決まりやすくなります。
化学は「万能枠」として押さえる
化学は放射線技師・看護師・医師・薬剤師――医療系どの進路でも使える万能科目です。受験で使えるだけでなく、入学後も放射化学・医用化学でしっかり使うので、物理と並行して押さえておく価値は大きいです。
Q&Aサイトでは「文理選択で迷ったら化学が万能。放射線技師でも看護師でも入試要件に対応できる」という助言が典型的です。進路変更の可能性を残すなら、化学を外さないのが賢明な選択になります。
生物・国語は「余力で」の位置づけ
生物は国試での出題範囲が限定的で、入学後も独学で対応できる範囲。国語は共通テストと専門学校入試でのみ必要になります。「他が仕上がってから手をつける」優先度でOKです。
生物選択で入学するのは不可能ではありません。ただし「大学で必ず物理を一から履修する必要がある」ことは覚悟しておきましょう。独学でも追いつける単元(力学・熱)と厳しい単元(電磁気・原子物理)があります。



優先順位が見えると勉強計画が立てやすくなるね!



そうなんです。全科目を中途半端にやるより、数学・英語・物理を集中的に仕上げるほうが結果的に合格に近づきますよ!
文系から目指す場合の追加対策
「文系を選んでしまったけど放射線技師になりたい」という相談はQ&Aサイトでも定期的に見られる典型パターンです。結論から言えば目指せますが、理転の覚悟と時期別のロードマップは必要になります。
結論:文系でも目指せる(が理転は必須)
文系から目指すには、数学III・物理・化学のいずれかを追加履修する必要があります。私立の1科目選択型・専門学校ルートなら現実的に突破可能です。
Q&Aサイトでは「文系でも国試突破は可能、ただし物理は絶対にやっておくべき」「生物選択でも大学入学は可能、ただし大学で必ず物理を履修する必要がある」という回答が典型的です。「受けるだけなら可能/入学後は物理が必須」という二段構えで考えておくと現実的です。
文系からの時期別ロードマップ
| 時期 | やること | 目安の到達点 |
|---|---|---|
| 高1〜高2夏 | 数学IA・IIBCを完成/物理基礎 or 化学基礎を導入 | 数学IIBまでで模試偏差値50 |
| 高2冬〜高3春 | 物理または化学の本試範囲/数学IIIを検討 | 理科の基礎〜標準問題で7割 |
| 高3夏〜秋 | 志望校別の過去問演習/理科の仕上げ | 志望校判定C以上 |
| 高3冬 | 共通テスト対策+私立過去問 | 共通テスト目標点に到達 |
ポイントは「高2の夏まで」にどれだけ土台を作れるか。高3に入ってから物理を始めるとスケジュール的にかなり厳しいので、高1〜高2の動き出しが勝負になります。
文系向けの現実的な志望校パターン
- 私立の1科目選択型(鈴鹿医療科学大・徳島文理大など)
- 専門学校(一般入試は1科目選択+面接+小論文)
- 推薦・AO入試(評定+小論文+面接で理科負担が軽め)
- 共通テスト利用で理科基礎2科目OKの私立
文系から目指す人向けの詳細ロードマップは文系から放射線技師を目指すにまとめています。併せて学校選びガイドも見ておくと、併願戦略が立てやすくなります。
やってはいけないこと(NGパターン)
- 物理を完全に避けて入学する(入学後に挫折リスク)
- 「専門学校なら楽」と思って基礎学力固めを軽視する
- 推薦・AOに全振りして一般対策を完全に捨てる
- 「得意科目1つだけ」で勝負して出願校を絞りすぎる
「文系だから専門学校なら楽」という油断が一番危ないパターンです。入学後の進級試験で落ちれば国試にたどり着けないので、基礎学力は入試の時点でしっかり固めましょう。
推薦・AO(総合型選抜)入試で受ける場合
「一般入試は自信がないから推薦で勝負したい」という受験生も多いはず。推薦・AOは評定+面接+小論文の勝負で、一般より早期(9〜12月)に合否が出るのが魅力です。
推薦・AOの基本:評定+面接+小論文
| 方式 | 評定条件 | 主な選抜方法 |
|---|---|---|
| 学校推薦型 | 評定3.5〜4.0以上(大学により) | 書類+小論文+面接 |
| 総合型選抜(AO) | 評定条件なしの学校も(帝京大など) | 志望理由書+小論文+面接+課題 |
| 指定校推薦 | 高校ごとに枠あり・評定高め | 面接中心で合格率高め |
総合型選抜(AO)は評定条件を設けない大学もあり、学力で不利な受験生にもチャンスが開かれています。ただし「評定ゼロでも受かる」という意味ではなく、志望理由書や課題の出来が合否を決めます。
推薦・AO実施大学の例
- 駒澤大学 医療健康科学部:総合型選抜あり
- 帝京大学 医療技術学部:総合型選抜(評定条件なし)
- 北里大学/杏林大学/藤田医科大学:各種推薦あり
- 地方国公立でも学校推薦型を実施する大学多数
推薦・AOの実施状況は年度ごとに変動します。2027年度入試以降は条件が変わる可能性もあるため、必ず志望校の最新募集要項で確認してください(出典:AOI/ベスト進学ネット)。
小論文の頻出テーマと対策
- チーム医療における放射線技師の役割
- 医療安全・放射線被ばくの管理
- AI時代の診療放射線技師の将来像
- 高齢化社会と医療の変化
- 地域医療と技師のキャリア
Q&Aサイトでは「MRIは被ばくなしで診断できる特殊性を志望動機や小論文に入れると差別化できる」という具体的な助言が見られます。「医師・看護師じゃなく、なぜ放射線技師なのか」を、モダリティの特性まで掘り下げて書けると強い小論文になります。
AIと放射線技師の将来像は小論文の頻出テーマなので、AI時代の放射線技師で論点を整理しておくと書きやすくなります。
面接で聞かれる定番質問(推薦・AO版)
- なぜ放射線技師になりたいのか(医師・看護師ではなく)
- なぜうちの大学を選んだのか
- 高校生活で特に力を入れて取り組んだこと
- 最近関心のある医療ニュースと自分の意見
- 将来どんな技師になりたいか(専門分野・認定資格など)
志望動機のテンプレは志望動機の書き方で別記事にまとめています。面接官に刺さる書き方のコツまで入れているので、小論文+面接対策として合わせて読んでみてください。
推薦・AOの注意点
推薦・AOは早期決着できる代わりに、不合格時に一般対策の時間が足りなくなるリスクがあります。評定は高2までで決まるので高1から意識し、小論文・面接は独学ではなく添削ルートを確保するのが安全です。
推薦・AOに全振りせず、「本命は推薦、併願で一般も準備」くらいの二段構えが王道です。
受験対策スケジュール(高1〜高3)
最後に、高1〜高3の時期別で「何をいつやるか」のスケジュールをまとめます。「今の学年で何に手をつけるべきか」の目安にしてください。
文理選択で「理系(物理必修)」を選ぶかが進路を大きく左右します。数学IA・英語を最優先で固めつつ、評定も高1から積み上げ(推薦を視野に入れる場合は必須)。この段階の判断が、実は合否より重要な分岐点になります。
物理を本格始動(特に電磁気・波動は入学後も使う重要単元)。化学は無機・有機をひと通り。模試で志望校判定を見始めて、国公立/私立のどちらを軸にするかを仮決めしておきましょう。
共通テスト過去問+志望大学の二次過去問を入手。数学IIIの仕上げ(国公立志望の場合)。推薦・AO志望者は志望理由書の下書きを開始し、小論文の添削ルートを確保。
過去問5年分を最低2周。間違えた単元のまとめノート作成。模試の復習を徹底(やりっぱなしが一番もったいない)。推薦・AOはここで合否が出る学校も多いので、一般対策と並行するスタミナ管理が鍵。
苦手単元の集中復習/共通テスト形式の演習/面接・小論文の最終チェック。合格体験談でも「直前期は新しい問題より既習範囲の復習が効いた」という声が典型的です。体調管理もここが勝負。
Q&Aサイトでは「高2で物理を選ばないと後から厳しい」「科目選択は一度やり直せるけど1年分のハンデ」という声が典型的です。高1〜高2の初期判断が、実は最も合否を左右する分岐点です。
よくある質問(FAQ)
- 放射線技師になるには物理は必須ですか?
受験では学校により必須でない場合もありますが、入学後の専門科目(放射線物理学・画像工学)では必須です。受験で避けても、大学・専門学校入学後に独学で埋める必要があるため、高校で物理を履修しておくのが最も効率的です。
- 文系から放射線技師を目指せますか?
目指せます。私立の1科目選択型や専門学校なら文系からでも受験可能です。ただし入学後のカリキュラムは理系ベースなので、物理・数学の基礎は自力で埋める必要があります。高2夏までの理転判断が鍵になります。
- 共通テストで「情報I」は必要ですか?
2025年度入試から国立大学で原則必須になりました。私立の共通テスト利用でも課す大学が増えています。配点は大学により30〜100点ほど。必ず志望校の最新要項で確認してください。
- 専門学校と大学で受験科目はどう違いますか?
大学は共通テスト+二次(または私立独自)で3〜8科目必要、専門学校は数学I+1科目選択+面接+小論文が主流です。専門学校の方が科目負担は軽い一方、面接・小論文の比重が大きくなります。
- 推薦入試で受ける場合、評定はいくつ必要ですか?
学校推薦型で評定3.5〜4.0以上が目安です(大学により)。総合型選抜は評定条件がない大学もあります(帝京大など)。最新の募集要項で毎年確認してください。
- 国公立と私立で、どちらが受かりやすいですか?
科目数では私立(3科目)のほうが負担は軽いですが、理科の配点が1.5倍になる学校もあります。国公立は5〜8科目を平均的に取れる人向き。偏差値・学費・立地を含めた総合判断がおすすめです。
- 受験科目の勉強は何年生から始めるべきですか?
高1からです。特に文理選択・物理選択は高1〜高2で決まるため、この段階の判断が進路を大きく左右します。数学IA・英語は高1で完成させる勢いで取り組むのが安全です。
まとめ:受験科目は「入ってから楽になる科目」で選べ
放射線技師の受験科目を、進路ルート別に整理してきました。最後に要点をまとめます。
- 受験科目は「国公立/私立/専門学校」の3ルートでまったく違う
- 国公立=共通テスト5〜6教科8科目+二次(数学・英語・理科)
- 私立=英語+数学+理科1〜2科目(学校により選択制)
- 専門学校=数学I+1科目選択+面接+小論文
- 優先順位は「数学>英語>物理>化学>国語>生物」
- 物理は受験でも入学後でも鍵科目、可能な限り高校で選択すべき
- 文系からでも目指せるが、理転の覚悟と時期別ロードマップが必要
- 推薦・AOは評定+面接+小論文、早期決着だが一般対策も並行すべき
受験科目は「受かる科目」ではなく「入ってから楽になる科目」で選ぶ――これが現役11年目として一番伝えたいポイントです。特に物理は、4年間(or 3年間)ずっと使い続ける基盤科目なので、受験で避けずに仕上げておくのが長期的には最も効率的です。
周辺トピックの詳細は、放射線技師の偏差値、学校選び、国試勉強法、放射線技師になるにはの各記事で詳しく整理しています。受験クラスターとして合わせて読むと、進路選びの解像度が一気に上がります。



受験科目って一見ややこしいですが、「3ルート+優先順位」で整理すると一気に見通しが良くなります。焦らず、数学・英語・物理の3本柱から固めていってくださいね!





